新型コロナウイルスの消毒
どうも寅八です。
とうとう日本全国に緊急事態宣言が出される事態になってしまいましたね…。
まぁ、タイミングとしては遅かったくらいかもしれませんが、やはり国全体でコロナの鎮静化に取り組まなければなりませんから、暫くは我慢が必要ですかね。
さてそんな状況の中、私の会社でも先週から事務関係の方のテレワークが始まりましたが、私の部署は事務系ではありませんので、身の回り(人が触れる部分)の消毒実施が仕事の開始前に義務付けされました。
そんな消毒作業で必要な消毒剤ですが、会社から用意された消毒剤は『エタノール』と『次亜塩素酸水』の2種類。ただ、この二つの消毒剤の違いや特徴については、私を含め誰一人良く理解していませんでしたので、いろいろと調べてみました。
そんなことで、今回は『新型コロナウイルスの消毒』について書こうと思います。
【ウイルスって?】
消毒についての前にウイルスについて、少しご説明いたします。
ウイルスとは、「他生物の細胞を利用して自己を複製させる、極微少な感染性の構造体」(ウィキペディア)ということで、単細胞微生物の菌とは違います。
ですから、自己増殖は出来ず生き物に感染することで、その生き物の細胞を利用して増える物体という事になります。
新型コロナウイルス(COVID-19)は空気中では3時間、物体に付着した場合は最長3日間は生存し続けるとされていますので、その間に感染しないようにする事がウイルスを減らす為には先ず必要という事になります。
また、新型コロナウイルスはエンベロープという膜を持つタイプのウイルスで、アルコール消毒剤が膜を壊してウイルスにダメージを与えることで、消毒効果が得られるという事が判っています。
【有効な消毒剤】
アルコール(濃度70%以上)以外にも、熱湯消毒(80度以上)や塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム濃度0.05~0.1%)、次亜塩素水なども効果があるとされています。
現在は、消毒用アルコールが不足気味で手に入りづらい状況ですので、使用場所などによって使い分けて行きましょう。
【消毒剤の特徴】
一番代表的であり、万能性があるのは、消毒用アルコール。物や手などの消毒に使えます。ただし、揮発性・引火性があるため保存方法や使用場所には注意が必要です。
また、脱脂効果があるため手が荒れる場合もあるので、スキンケアも必要になることも。
熱湯(煮沸)消毒は、加熱可能な食器や衣類などを消毒する事ができます。ただ、ある程度(数十分)浸けておく必要があるため、少し手間がかかる方法ではあります。
次亜塩素酸ナトリウムは、ブリーチやハイターといった塩素系漂白剤です。
アルカリ性で人体には使用出来ませんが、物の消毒には効果があります。
ただし、金属に対して腐食性があるので注意する事とほこりなどの有機物が付着していると効果が低下してしまいます。
また「混ぜるな危険」と書かれている通り、酸性と混ぜて使用すると有毒ガス(塩素)が発生するので注意する事。使用する場合は充分に換気すること。
【次亜塩素水使用の注意点】
コロナウイルスにも効果があり、安全という事で昨今注目されている次亜塩素酸水ですが、使用上の注意がありますので覚えておきましょう。
まず一番大事な事は、先に説明した次亜塩素ナトリウム(塩素系漂白剤)とは別物という事です。名前が似ているので注意しましょう。
塩素系漂白剤はアルカリ性で人体には有害なのに対し、次亜塩素酸水は酸性~中性で人体に対しても安全ですので、手の消毒や加湿器などで空間除菌することも可能です。
ただし成分が揮発する事によって効果が低下するため、保存方法や使用期限には注意し、加湿器による空間除菌の際は加熱式の加湿器では無く、超音波式の物を使う事が必要です。
【まとめ】
- 感染を防ぎ、コロナウイルスによる緊急事態を早期に終わらせる為にも身の周りの消毒をしましょう。
- 消毒用アルコールが入手しづらい状況下では、消毒対象によって消毒剤を使いわけましょう。
- 次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは別物です。使用用途を間違えない様にしましょう。