大先輩のYさん

若い時にはピンと来なかったけど、今になると良く判る。そんな大先輩の言葉ってありますよね。

 

今日は時折思い出す、そんな大先輩Yさんの言葉についてお話致します。

 

先ず、その大先輩のYさんについてですが、自分が初めて就職した会社の先輩で、自分が20代後半の頃に丁度今の私の歳くらいの50代前後だったと記憶しています。

 

見た目はちょっと神経質っぽくて、気難しい感じで少し話しづらそうな感じの人ですが、少し話して気を許してもらえるとニコニコと冗談も言ってもらえるような人でした。

 

そのYさんからは、本当に仕事の話は真面目に。遊びの話も真剣かつ楽しくお話して頂き、若い頃は色々と教えて頂きました。

特に、遊びに関してはゴルフやボーリングについてはセミプロ級の腕前でしたので、良く一緒にプレイさせて頂き、用具などもいただいたり技術的なアドバイスなどもしてもらいました。

 

また、仕事以外の礼儀や人生論的な話も良くして頂きました。

それは、本当に少なからず今の自分にとって大きな影響を与えてくれたように思います。

ただ、人生論的な話については当時の私がなにぶん若かった故に正直ピンと来ず、そんなもんかなぁ・・・と感じる程度でありました。

 

しかしながら、自分がそれから10年くらい経った後に『なるほど!』と実感出来る様になり、今でも大切な言葉として心に残っています。

 

その中でも、特に印象に残っている言葉を今回は2つご紹介します。

 

①気付く人間になれ

ある時、Yさんと仕事の合間の休憩時に

「気付いているけどやらない人間と気付かずにやらない人間とどっちが悪いと思う?」と問いかけられた私。

 

その時の私は少し考えて

「気付いていないなら仕方ないけど、気付いているのにやらないのは悪質だと思う」と答えました。

 

すると、Yさんから言われた言葉が正に目からウロコで

「気付いていてやらない人間は改善の余地があるけど、気付かない人間は改善のしようが無い。だから気付かない人間が一番ダメなんだ。お前も何事にも気付ける人間になれよ!」と言われました。

 

以後、物事に気付く大切さと気付かされた事(人)に対する感謝も持つ事が出来る様になった、そんな言葉でした。

 

②謙虚な気持ちを持っていれば、何時までも成長出来る

これもYさんとの雑談の中で言われた言葉です。

Yさんいわく、35歳以上の人にはほとんどアドバイスはしないんだとか。その理由はというと・・・

 

「人間だいたい35歳くらいで自我が確立してしまうから、人の意見が素直に聞けなくなるのよ。だからお前も35歳までに色々と吸収して自分を磨けよ!」と。

 

でも、それが正に当時の若い時分にはピンと来ず、そんなもんなのかなぁ・・・でしたが、今では本当にそれが実感出来る。

 

自分も今ではアラフィフ親父で、人生経験もそれなりに積んできたので、自分の考えや自分のやり方を否定されたり、違う考えや方法をアドバイスされても、どこか素直に受け入れられない自分がいる事に気付く。

 

例えば心の中で

「あなたはそう考えるかもしれないけど、俺はそうは思わない」とか「こっちのやり方の方が良いに決まってる」と相手の主張を受け入れずに突っぱねる気持ちが湧いてくることがないでしょうか?

 

Yさんの言葉に話を戻しますが、「自分を磨けよ!」につづけて話され話が今でも自分にとって最高のアドバイスとなっている言葉で、

 

「ただ35歳といっても個人差もあるから、人によってはもっと早く自我が確立してしまう人もいるし、逆に35歳より遅い奴もいる。

あと、稀に35歳過ぎても謙虚な気持ちをもっている人間は、人の意見を聞き入れる事が出来るから、そういう人間はいつまでも成長出来るから、そう言う人には自分もアドバイスする事があるよ。」と。

 

その言葉を聞いて以来、自分も何時までも成長できる人間になりたい。(謙虚な気持ち持ち続けたい)と思っています。

 

Yさんは、その後別の事業所に転勤となり、私も結婚後転職してしまったので、今では何処でどうされているか判りません。

お元気にされていたら、70歳くらいかと思いますが・・・今更ながら、ありがとうございました。とお礼が言いたい。

 

Yさんがくれた、沢山のアドバイスを大切にこれからも頑張っていく所存です。

 

【寅八のつぶやき】

たまには今の自分に影響を与えてくれた先輩の事(言葉)を思い出し、感謝の念を持とう!